プロジェクト

コミュニティビジネス(CB)を創出する滞在施設
『地・LOHASスタジオ』で
地域を元気回復する事業

(社)みやぎ蔵王建設業地域振興協会宮城県蔵王町・蔵王町観光協会・白石蔵王森林組合と連携して、住民参加の宮城蔵王型CB創出の為の滞在施設『地LOHAS・スタジオ』に関する調査研修・新商品開発を検討、地元産木材を使った試作的実施と試行運営を行う。


1.背景や必要性

 霊峰「蔵王山」を背にした宮城県蔵王町は、「町民が主役、地域が主体のまちづくり」を基本理念とし、農耕文化を大切にしながら≪結(ゆ)いの精神≫を守り続けており、温泉リゾートで「世界の癒しの地」としても有名である。高齢化や過疎化の波は例にもれず、財政的な問題や課題を地域資産活用により打開する町づくりを進めている。当面の課題は、町民一体となった目標と価値の共有。

 また、別荘地に町外から移住してきた住民の豊富な意識や知恵、技術の交流や共同作業により団結することに取組む。このような交流は、新たな活力を生み、子ども達や若者たちの定住化を促進させ、人口増加の可能性を生み出す。観光客の流入は、松島に次いで県内第2位であるが、従来の狭義の観光産業(旅行業、ホテル業、観光施設)だけでは成り立たなくなっている。特にグリーンツーリズムの波は、滞在型の観光形態から、半定住・定住へと向かっている。これは交流人口の増加が期待され、その主役はこれまで観光とは別の世界にいた農業者や林業者などであり、建設業者も例外ではない。

 『宮城県観光振興のための政策提言』では、それらの役割が重要となり着目すべきは、非観光産業従事者や地域住民といったまさに「人」の結びつきであると指摘している。一方建設産業は、公共投資・住宅着工数の減少、経済不況や資材の高騰、価格破壊による競争の激化などにより、昨年対比20~30%減収、数年前の約半分近い売上げであり、保有設備の稼働率の低下や、貴重な技術者の雇用が厳しい状況にある。今後はライフスタイルを考えた商品開発が急務であるが、中小企業や個人事業主だけでは、全く取り組めないのが現状である。

 町が目指す自然環境豊かな宮城蔵王地域での経済振興は、心身の健康増進と環境保護を実践する、ロハス社会の構築に繋がるプロジェクトや商品開発が求められている。このような課題の解決を図るためには、建設業と観光産業と非観光産業とを結びつけ、地域の観光振興やまちづくりを支援するような連携が不可欠であり、新たな話題性、魅力のある商品開発をはじめとした地域資源の活用も踏まえながら、地域産業復興のための事業計画策定と試作的実施・コミュニティ活動の必要が生じている。
 


2.事業の内容とその特徴

【事業計画策定】

  1. (社)みやぎ蔵王建設業地域振興協会、蔵王町、白石蔵王森林組合、蔵王町観光協会や地域住民等の関係者が連携し、別荘地でのSOHO型(事務所兼住宅)滞在体験施設『地・LOHASスタジオ』の商品開発について、ユーザー調査や先端エコ木造住宅の現地研修などで新製品を検討する。
  2. 新しい住まい方を支援する「地・LOHASコンシェルジェ」の設置や、別荘内の知恵の交流・活用等による定住希望者(社会起業家)支援策と宮城蔵王型コミュニティビジネスの可能性を検討する。
  3. 農家パートナーシップ事業や林業体験への参加など、農林業とニューツーリズム、そして半定住、定住者のライフスタイル、ビジネススタイルを検討する。

【試作的実施】

  1. 地元の蔵王杉材を使い、22坪ユニット住宅価格550万円の開発に挑戦する。
    日本一の価格に挑戦している当建設業団体が一丸となり、コミュニティビジネス用の2つのタイプ ①SOHO型(事務所兼)住宅 ②キッチンスタジオ型「可動式」住宅を、フラット35・S(35年固定金利・優良住宅取得支援制度適用)で、価格550万円を目指した試作を実施。地元材多用で循環型複層林整備に寄与する。
  2. 上記試作の滞在型体験施設(エコキャビン)「地・LOHASスタジオ」を中心に、地域住民が参加する宮城蔵王型コミュニティビジネスの試行としてPR、首都圏からの共生・対流に寄与、地域の活性化と建設業の経済的振興施策を実施していく。
    本事業実施については、課題解決の検討に留まらず事業の試作・試行を行いながら、助成事業終了後は、「地・LOHASコンシェルジェ」が常駐し、各種団体、NPO、企業、行政などと絆を構築し、定住・半定住者に滞在型体験コミュニティビジネスの支援を行い、地域の問題解決を図っていく。日本初のビジネスモデルとなる。

3.事業の実施体制

  • 【(社)みやぎ蔵王建設業地域振興協会】
    建設業者が一丸となって、550万円住宅の設計・製造技術開発に取り組む。また、このような事業推進にはキーマンが必要になるが、建設業団体役員に地域出身者の事業推進プロデューサーがあたり、苦労を顧みない行動力とリーダーシップを発揮、試作と試行的実施を指揮し、CBを目指す社会起業家を直接支援する。
  • 【蔵王町】
    地域諸団体、町民への理解促進、合意形成への輪の広がりと、合わせて農家パートナーシップ事業を担当。
  • 【白石蔵王森林組合】
    特殊ユニット工法開発に関する木質や素材選定のノウハウと木材提供を担当。
  • 【蔵王町観光協会】
    首都圏でのフォーラムや広報。共生・対流での定住・半定住促進やSOHO事業者へ流入支援を担当。

・外部連携先

  • 【みやぎ蔵王・地・ロハスな住まい&暮らし推進協議会】
    食・環境・エネルギーなど持続可能な社会づくりの集団。主なメンバーは、オルタナ、東北工業大学・安全安心生活デザイン学科、地・LOHAS推進会議、蔵王山水苑ほか。

 


4.実施スケジュール

実施開始予定:平成21年8月~事業終了予定:平成22年6月

●平成21年
8月~12月 協議会の開催、ユーザーニーズ調査
8月下旬 現地視察調査(中国国際エコ木造住宅博覧会/上海)
9月~10月 首都圏への告知(雑誌広報)、Web告知企画
11月

事業計画策定
東京都内にて「みやぎ蔵王フォーラム」開催
宮城蔵王型コミュニティビジネス住宅設計検討
①SOHO型(事務所兼)住宅
②キッチンスタジオ住宅
③滞在宿泊体験施設(付帯施設/エコキャビン)

●平成22年
1月~4月 ①SOHO型(事務所兼)住居・試作実施
②キッチンスタジオ型「可動式」住居・試作実施
③滞在宿泊体験施設(付帯施設/エコキャビン)・試作実施
4月~5月 滞在型体験施設試行と宮城蔵王型コミュニティビジネス創出をPR
6月 報告書作成、事業終了

 ※諸般の事情により、スケジュールが変更される場合がございます。